2014年4月17日木曜日

【2014/4/16】 C.T.T直前の稽古場にて、



 例えばこのアクターズラボあごうさとしクラス 『背泳ぎの亀』 による 『最後のコント』 というタイトルの作品には大きめの壺が小道具として使われていて、演劇で壺といえばサミュエルベケットという大作家によって書かれた 『芝居』 というそのまんまのタイトルの作品のことを思い出したりもするし、そうすると彼の代名詞的な作品 『ゴドーを待ちながら』 のテーマは何か? とインタビュアーに聞かれたときには、共生だ、と答えていたというような逸話があったような気がして、手元にその資料がないので間違いでないことを祈るばかりではあるのですが、、、

 そもそも演劇と一言にしても様々な演劇があり、遡ればギリシャ悲劇においては演劇は広場のようなところで公演されていてそれは市民とはいかにして生きるのかということや人間にとっての生や善についての、、、ウンヌンカンヌン、、、そしてそれは演劇だけの問題ではなくて山口昌男という文化人類学者にとって演劇という祝祭的なものは秩序に対しての周縁であり、、、、あーだこーだ、、、、日本において演劇人はかつて河原乞食と呼ばれ、それは芝居という漢字を見ても分かりますが元々の役者たちは河原の 「芝」 に 「居」 たわけでして、エトセトラ、エトセトラ。


 出演者の方にブログを読みました頑張ろうって思いました、と昨日の帰りに声をかけてもらい、もちろんそれは嬉しいし同時にほんの少しのプレッシャーなんかを勝手に感じたりもするのですが、実はこのブログは出演者の方に読んでもらうためにと書いているわけではなくて、こういう活動が行われているということを、こんな公演があるという事を偶然でも何でもいいので少しでも色んな人に知ってもらえたらと、ブログを更新しています。


 じゃあ出演者の皆さんに対してや、この作品に対して何か無いのか? という話になりますが、例えば上の文章みたいに聞きかじったり読みかじったりした、講釈めいたことが書けないわけでもないけれど、そんな文章でブログを書き続けるよりも、昨晩の稽古の休憩中に事務所であごうさんが呟いた 「みんなうまくなったよね」 という一言の方がよっぽど出演者の自信になるでしょうし、やっぱり演劇は観るものですから、ここでしがない演劇についての言説や、演劇とはこういうものだ、なんて事を書くよりも 「日々の積み重ねだね」 というあごうさんの呟きを紹介して、出演者の彼らが積み重ねてきたものが何なのかを、皆さんに観に来て頂けたらと思います。

写真の残念なところは笑い声が聞こえないところですね。出来る事ならこの稽古場の空気も全部まとめてブログに書けたらとも思うのですが、それは非常に難しいので、本番で彼らのやる気を感じて頂けたらと思います。

4月の19、20がCTTの本番です。会場でお待ちしています。
http://cttkyoto.jugem.jp/












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