2013年12月18日水曜日

外的な要因に自身を委ねる。

やっとメンバー全員に会えました。9名でのスタートとなりそうです。
ここまで2ヶ月、メンバーが確定せずに、なかなか作品創作を見据えての稽古ができませんでしたが、これからはより集中した内容になっていきそうです。

さて、いつものように、ストレッチ、発声の基礎練からスタート。
そして、課題台本の稽古へ移っていきました。二人一組での自主稽古をそれぞれがし、あごうさんが指導して回ります。ですのであごうさんが見ていない時間は、それぞれのペアで意見を出し合いながら、稽古していきました。


時間をとって台本稽古をし、成果発表へ。
それぞれに進行度に違いがありましたが、どういうポイントを押さえ、どういう方向に伸ばしていくべきなのかが明確になっていきました。
あごうさんの意見であったのは、「セリフの間をむやみにあけないこと」「感情を作りながら演じていたら間延びするから、まず身体を変化させてから、それに呼応させて感情を呼び起こすようにすること」「”段取り”をどう自然にみせるのか、起こるべき動作を分析しなければならないこと」などがありました。
特に、外的な要因が自身の感情や動きを支配していることを学ぶべき。という言葉が印象的でした。




12/14 沢

2013年12月6日金曜日

【2013/12/4】相手に動かされる意識

前回に引き続き、台本を使っての練習です。
台本の内容は現実にはあまりありえない不条理なお話ですが、演じる2人が相手のアクションや、存在にどうリアクションするかで、その不条理さが浮き立ち、作者の意図する「笑えるお芝居」になります。
 今日練習した部分では、小道具(タバコとライター)も登場するので、セリフを暗記して台本を離していないとその扱いが難しく、そのあたりは苦戦していましたが、コミュニケーションをとるという基本的なところはだいぶ良くなってきました。チームそれぞれに個性もでてきています。小道具に関してもセリフが頭に入れば、もう少し余裕もできて扱いも上達することでしょう。

2013年11月29日金曜日

【2013/11/27】コミュニケーション

演技する上で、最も基礎的な技術の一つはリアクションです。演劇を始めて間もない人はつい「何かしなければ!」と、自分が行為をするほう、つまりアクションの意識にとらわれて相手の演技を受け止めることができなくなりがちですが、むしろ相手の演技を受けてそれに対して演技する「リアクション」の方が大切なのです。リアクション次第で相手のアクションも活きるし、関係がしっかり見えて笑いも取れるし、お客さんの興味を惹き付けることができます。
 さて、今日の練習はテキスト(台本)を使って行われました。練習のテーマはまさに「関係性」。登場人物が2人の短いシーンを課題として演じるます。演じる上で意識するポイントは互いにコミュニケーションをとること、まさにアクションとリアクションによって、シーンを面白くします。
 ペアに分かれて練習の後、発表となりました。
 あごうさんからは「コミュニケーション取れていなかったら超ヘタっていうよ!」とハッパをかけられつつも、とてもリラックスしたいいムードの中で各チームそれぞれ特徴のあるシーンを作り出していました。
 発表では、今日作った部分を各チームが発表し、それぞれに笑える面白い場面が出来上がっていました。1月18日にはこの台本を全部覚えて、知り合いを呼んで見てもらう発表会をすることになりました。さて、どのような短編ができあがるか・・・乞うご期待。

2013年11月16日土曜日

他者に委ねるところから。


私にとって、久々のあごうさんクラス。
どんどん参加人数が増えていっています。

さて今回は、身体のストレッチと声だしから。『声』を大事にするあごうさんのクラスには、かかせないものとなりそうです。


その後、相手の言葉にしっかりとリアクションして言葉を発するため、ワークを実施しました。1人1文節ずつ、即興で物語をつなげていきます。題材は桃太郎。まず全員で、円になって行いました。アイデアを受け入れながら、即興的にストーリーを展開させていきます。否定してしまうとなかなか進まないので、『乗っかる』ことがポイントだそうです。
いわゆる「yes,and」というもので、受け入れ、サジェスチョンを付加していきます。


次のワークでは、初めの言葉だけ決めて、相手の言葉にとにかく乗っかっていく即興劇(エチュード)を演じていきました。初心者も多いこのクラスの即興劇で、演技の根源的な部分を感じました。

他者に委ねることが大事。とのこと。
このクラスは、12月からフルメンバーで発進していくことになりそうです。

11/16 沢

2013年11月3日日曜日

【2013/11/02】同時にしゃべる

初めてメンバー全員集まる!ト思いきや・・・当日になって、欠席相次ぎまたしても全員そろわない状態となってしまいました。残念。
 ちなみに、出席率の高いチームはだいたい作品の質も高くて、観客数も多い傾向があります。まだ、序盤なのでその劣勢をはねのけて欲しいものです。

 さて、練習内容ですが依然基本的な練習が続きます。二人が同時に同じ内容をしゃべる即興の練習は、笑いころげる内容で、大いに盛り上がりました。一見ゲームして遊んでいるようにも感じられますが、こうした基礎練習は大切です。特に初心者の人はこうした練習の必要性はやっていくうちにわかってくるので、とにかく休まず参加してもらいたいところです。

 また演技の練習もかねて、あごうさんの次回作のお手伝いもすることになりました。声の出演としてセリフを語ります。どういうシーンでのセリフかの説明に合わせて、あごうさんが近年取り組んでいる作品についても説明がありました。(写真)
 映像等を組み合わせた、実験的な「演劇」作品です。このチームが同じような作品を上演するわけではありませんが、「演劇」というものを広くとらえる意味で、こうした試みに参加したり、作品を見に行くことは勉強になるのではないでしょうか。
 

2013年10月29日火曜日

【2013/10/26】ウォーミングアップから

さて、今月から始まったあごうさとしさんのクラスですが、最初とあってまだ基礎的なことからじわりじわり行われている印象です。
ウォーミングアップ(こう呼ぶのがいいのか良くわかりませんが、本日の主たる課題に入る前に、演技のできる身体や心の状態にしておく準備)も、心の緊張をほぐすゲームや、身体に触れて、緊張やこわばりを物理的にほぐしていく、方法等いろいろな手法を体験してもらっています。特に、身体の緊張をぬいていくワークは、見ているととても気持ち良さそう(もちろんされている側ですが)。肩こりのつらいわたしは、参加したくなります。こうしたワークは身体への意識を高めるのにも大変役立ちます。
 その後に行われた、本日の主となる課題は、前回に引き続きセリフ(テキスト)を使っての練習となりました。この練習は実はあごうさんの次回作の創作も兼ねていたりします。詳しくはぜひ次回作をご覧下さい。(詳細はこちら→http://www.agosatoshi.com/)
 セリフの練習に入ると、こころなしか、みなさんいきいきします。演劇といえばセリフ。セリフをしゃべりたいという欲求がどこかにあるのかもしれません。
 が、日本語が話せれば意味の分かるセリフを言うのは概ね誰にでもできます。「役者」としては、もちろんそれ以上のものが求められます。だからこそセリフは難しいのですが、そのあたりはまたの機会にきっとくわし〜くされることと思いますので、それはその時に。
 少しずつ活気も出てきました。11月になって途中参加の
メンバーが一同にそろうのが楽しみです。

2013年10月19日土曜日

『声』を中心としたワーク

あごうさんと、アシスタントの太田さんが指導にあたります。
演劇初心者もいるクラスですので、まずは基本から。ということでストレッチからスタート。メンバーに少しコツを伝えただけで、グンと体が伸びます。始まったばかりのクラスですから、しばらくはメンバーの成長が楽しみになっていくでしょう。

さて、ストレッチをひと通り終えると、稽古場を歩き回って互いの距離、関係を確かめるワークを行なったり。そして舞台上に立つ上で初心者が必ず通る壁であろう、恥を捨てるためのワークを行ないました。
そして発声へ。これもまさに演劇という発声法をしていきます。短音、長音、滑舌まで。「あえいうえおあお・・・」と、演劇をやったことがある人なら誰もが通過する発声を行ないました。来週は『あめんぼ』にもチャレンジするそう。




本稽古はここから。
あごうさんの作品がもうすぐ東京、大阪で上演されるのですが、その脚本を読むワークが行なわれました。そして実際に声を録音して、本番流すそうです!
本番に使われるとなって、脚本の解釈から実際の読みまで、何回も実践し上達していました。「声の強さ」が大事とのこと。

次回もこの脚本を中心にワークが行なわれていきます。

(10/12 沢)

2013年10月8日火曜日

【2013/10/2】いよいよ開講

本日から、劇研アクターズラボ+あごうさとしクラス開講しました。とはいえ、初日ながら全員そろわず、滑り出し多難といったところでしょうか。
とはいえ、来年8月の公演を目指して、一同頑張っていきたいと思います!!

ちなみに、定員に空きがあるので、募集は継続します!!
このブログをみたり、案内を見て興味を持った方は、メールでお知らせください。11月から参加の方もいらっしゃるので、大丈夫です。10月中の見学もOKです。
(アドレスはlabo★gekken.net ★を@に変えてお送りください。)

さて、今日の練習ですが短いテキストを使って行いました。プレワークショップで使ったテキストよりも少し難しい内容です。何が難しいかというと、関係がより高度なのです。
交わされるセリフの言外の意識や関係をどのように表現するかがテーマです。こうした演技では、しっかり受答えをすることが大事になります。相手の言葉をどう受けるか、だけでなく(セリフだけでない)相手の反応をどううけとるかがより大事になります。それによって、これがどのようなシーンかが見えてくるのです。

 参加者からは「難しかった」という声も聞かれましたが、初めてにしては、上々のできだったと思います。

2013年10月2日水曜日

【2013/09/28】プレワークショップ3

プレワークショップの最終回。いよいよ次回から開講です。
さて、前回に引き続きあごうさんが志向する創作(演技)方法に基づいた、基礎的なワークショップを行いました。
まずは、自己紹介。3分を使って一人ずつ前にでて自己紹介します。それを聞いてあごうさんや参加者が気づいた点をコメントします。話しの内容もさることながら、緊張や心理状態によってどんなしぐさや身体の状態になるのか、声や内容の伝わり方など「おもわずしてしまっていること」にも注意を払います。あごうさんはひとりづつ丁寧にコメントし、気づいた点を板書して確認します。
 引き続いて、前回に続いて丹田に意識を置いての発声練習を行いました。身体への意識やイメージによって、声のトーンや身体の状態に変化が現れる。それを実感してもらった上で、それを活かして演技指導をしていきたいということを説明して今日の講座は終了しました。

 いよいよ来週から講座がスタートします。充実した練習と創作になると思います!

2013年9月19日木曜日

【2013/9/14】初回講座改め、プレワークショップ2

本日があごうさとしクラス初回・・・のはずでした。・・・しかし、9月中参加できない方多数だったので、残念ながら正式な開講を10月に延期することになりました。
したがって、今回9月14日と次回9月28日の講座はプレワークショップということで、無料の体験講座にさせていただきます。(興味ある方まだ間に合います!!)
 
 ということで、今日の講座は「緊張と呼吸」というテーマのもと、演技する上での身体のありようを、体感してみるという内容でワークショップを行いました。
お茶を飲みながらリラックスして何げなく話した内容と全く同じことを、人に注目された状態で再現するとどうなるか?から始まり、身体への意識を変えてみると演技がどう変化するかを体験しました。
 
身体への意識とは、例えば重心を下げる(身体の下方に重さが下がるイメージ)をしたときと、その反対で重心を上げるイメージ(身体を軽くするイメージ)で、演技や身体にどのような変化が出るかのようなことです。また、話しをしている最中に、意識をあることに集中させたり、逆に散漫にさせたりすることで演技にどのような変化がでるかを確認します。
 それが何になるの?と思われるかもしれませんが、俳優は演技する上で架空の状況を身体で表現しなければなりません。その上で、演じている「私」そのものがその邪魔をすることもよくあります。人前で緊張したり、「きれいに見られたい」とか「自分好きでないところを見られてるんじゃないかと気になったりすること」とかが素直な演技を邪魔してしまいます。
演技のトレーニングは、集中を養い、また自分そのものを受け入れる練習をすることで、そうした演技を邪魔するものを取り除いたり、自分のからだと心をコントロールして、見る者を魅了する自在な演技を可能にしてゆくことです。
 もちろんすぐには身につかないものですが、今日のようなこうした練習によって少しずつ向上するものなのです。

2013年9月14日土曜日

【2013/0907】プレワークショップ

講座に申し込む前に、講座の内容を体験してもらうプレワークショップが行われました。「初心者向けにやさしくしようと思っていたのですが、止めました。プロの稽古と同じようにします!」とのっけから厳しい感じでスタートしましたが、やってみると皆さんかなりいい感じで、非常に面白いワークになりました。今日はあごうさんの用意したテキスト(台本)を2人ペアになって、いわゆる「本読み」をするワークでした。全くの初心者という方がいらしたにも関わらず、読みだけで笑いが起きるなかなかのできでした。「厳しめのワークで、基礎から鍛えなおす必要性を自覚してもらうぜ!!」と演出家
は意気込んでいたかもしれませんが、上々の演技に、満足そうなあごうさんでした。(杉山)