2014年7月24日木曜日

【2014/7/21】何を考えて稽古するのか



という言葉が今回の公演の作・演出である、あごうさとしさんから出演者へ向かって発せられました。


勿論それは難しいことを常に考えながら演技をすることではなくて、逆に、ただキャラクターの気持ちとかそんな簡単な事でもなく、それは純粋に、あごうさんの考えた演出に関わる言葉に対して、出演者はどんなふうにリアクションを取っていて、それをどんなふうに舞台上に表わそうとしているのか、という、至極まっとうなことでもあると思います。そして、あごうさんがそうやって厳しい声を出している理由は、そんな風に何かを表そうとする態度が稽古場でさえ見えないのであれば、観客席から眺めている眼も、その真摯な態度を見つけることが出来ません。


ここは学校みたいなものだけど、稽古場でもあるんだから、というあごうさんの言葉の中にも含意は多く読むことができて、結局、アクターズラボは俳優になるための準備施設だとしても、アトリエ劇研でチケットを買ってもらい、お客さんの前で公演をするために準備が進んでいる以上は、お客さんは学芸会を見に来るのではなく、演劇公演のためにそこに訪れます。


稽古場で培ったはずのものが学芸会ではなく演劇の公演として、ひとつの上演として観客の皆さんに納得してもらうためにいったいどうすれば良いのか、そんなことも含めて考えながら残りの稽古を詰めていただけたらと思います。


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