2014年7月25日金曜日

【2014/7/24】もっさりとした時間


この 「背泳ぎの亀」 の稽古場では時々、というか最近は割と沢山の頻度で 「もさい」「もっさい」「もっちゃり」といった言葉を聞きます。具体的な使われ方としては
「そこのやり取りがもさい」 「もっさく聞こえる」 というような感じで、このクラスの講師であり次の公演の作・演出であるあごうさとしさんの口からこの言葉は主に聞かれます。


そしてそれは見ながら、ああ、確かにもっさい、うむ、もさいな、とうなずく時も多いのが不思議なのですが、何となく、この 「もさい」 という言葉は大詰めに差し掛かったこの稽古場の中では一つの重要な言葉になってきているようです。


何がもさくて何がもさくないのか、というそんな曖昧な、ある程度抽象的で比喩的なそのもっさい、という言葉を、それでも、出演者たちは少しずつ体感しているようで、例えばそれは、今回の通し稽古のあとに 「あのもっさい時間が減りつつある」 とあごうさんが口にしていて、感覚的にもそれは感じられることでもあるのだけれど、それだけではなくて、例えば前回の通し稽古に比べて今回のランタイム(通し全体の時間)が6分も短くなって、余分な時間が減ることによって時間が短くなったのでしょうが、それだけではなく、具体的に少しずつ、色々なことが引き締まってきているようです。


その 「もっさりとした時間」 という言葉がお互いに通じ合えるくらいには長く稽古を続けてきた出演者たちのラストスパートが始まったような気がします。是非とも、もっさりとしない時間を過ごせるようにしていただけたらと思います。

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