2014年7月4日金曜日

【2014/6/30】 6月最後の稽古

少なくとも、着々と衣装も小道具も決まり、台本も最後まで完成して、はたから見れば順調に進んでいるように見えるその稽古ですが、実際に声を出しながら演技をしている出演者にとってはまた別の思いがあるのかもしれません。


楽器であれば難しい楽譜を弾ける人、弾けない人、というわかりやすい境界線があるし、絵を描く事であれば実際に描いた絵が手元に残って、それを自分自身で比較をしながら客観的に判断が出来るのかもしれませんが、演技をするうえでは、台詞を読む、覚える、声に出すという日常的な事でとりあえず、俳優らしい身振りが出来てしまうものですから、楽器を弾くために必要な特殊な訓練や遠近法を使うための計算などの専門的な知識はとりあえず必要とされず、じゃあ難しい早口言葉や難読漢字が読めるんだぞ、フン、と言われても、それが俳優の技術というわけでもないでしょうし、演技をしている自分というのは、自分の目では見れない以上、どうしたって自分だけで解決できる幅は限られてしまいます。


それをどうやって乗り越えるのか、このクラスではとりあえず、怒涛の自主稽古、という選択をしているようです。自分たちの課題は何なのか、とか、こんな稽古が必要ではないか、とか、それぞれが自分たちでどうにかしようという雰囲気が現れてきているようです。


今日は照明の長井さんが稽古の見学に来てくれました。スタッフも含め着々と準備が進む日程の中で、自分たちに残された時間を有意義に使っていただけたらと思います。

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